たまもぅです。
今回は、「上司と親は選べない」齋藤茂太著 を読んでの感想を書いていきます。
- 上司との関係が悪い人
- 上司からよく怒られている人
- 失敗を引きずりやすい人
僕自身も内向的な性格で、上記の状態でした。
少しでも何とかしたいと思い、手に取りました。
苦しい中で頑張っている人にはぜひ読んで欲しい一冊です。
【上司と親は選べない】著者は医学博士
本書の著者である斎藤茂太さん(1916-2006年)は、医学博士であり、心の名医と称される精神科医でした。
「モタさん」という愛称で親しまれ、心の癒しのプロとして数々の名言を残しています。
本書にも癒しの言葉がたくさんありますが、人間関係に疲れたときに効果的な対人術も多く紹介されています。
【上司と親は選べない】全部で6章の構成
本書は以下の6章で構成されています。
- 上司が読めると毎日が楽しくなる
- 部下の生き方・活かし方
- これだけは覚えておきたい会社のマナー
- あなた!こんなときどうしていますか?ー会社の処世術ー
- もう辞めてやる! にご注意を!
- いい人生をつくるための家庭の心得
日々の上司との関わりから、家庭での関係の重要性を細かいところまで網羅されています。
部下から見た上司、上司から見た部下、と普段とは異なる視点でお互いを見れるので、勉強になりました。
全体を通して「見方の違い」を理解することが、良い対人関係の構築に繋がると感じます。
【上司と親は選べない】4つのポイント
僕が、個人的に印象に残った以下の4つのポイントを紹介します。
- 叱る上司ほど、自信と裏付けがある
- 内向的性格の人は、将来大きく伸びる可能性がある
- 選択できないから、成長する
- くよくよしないで、まず動く
叱る上司ほど、自信と裏付けがある
「叱ってくれる上司は、自分を信頼しているからこそだ。みんな誤解しているが、自分にはわかる」ーこのように心の余裕をもって接してほしい。p41引用
人を叱ることができるのは、相当自信がないとできないことですね。
部下に嫌われても良いから成長させてあげたい、そんな上司の思いを汲み取ることができれば良い関係になれそうです。
叱るだけがすべてではないと思いますが、表面的な優しさだけの上司よりは、叱ってくれる上司の方が成長できると思います。
内向的性格の人は、将来大きく伸びる可能性がある
内向的性格の人のいい点は次のとおりだ。
「口下手だからこそ、一つの言葉に力があり、信頼を得られやすい」
「言葉と内実が違うことを嫌うので、説得力がある」
「控えめで遠慮を知っているから、多くの人から好かれる」p72引用
上司からすると、内向的性格の部下は「扱いにくい部下」と感じられることが多いとのことです。
確かに、何を考えているのか分からない部下は、扱いづらいですよね。
でも、長く付き合っていくうちに本質的な良さが理解されることで、その真価を発揮していきます。
選択できないから、成長する
選択が自由な世界にいれば、要は、自分の嗜好に合ったものにしか目を向けない傾向が強い。それは、知らず知らずのうちに自分の可能性を狭めていることになりはしまいか。慣れ親しんだ世界から、あえて不慣れな世界へ足を踏み入れることによって、あなたは「ほぐれ」て、意外な可能性を発揮するかもしれない。p118引用
この部分は、結構衝撃を受けました。
最近、終身雇用崩壊や副業推進が叫ばれる中で、耳障りの良い言葉が多く聞こえてきます。
- 会社が嫌なら辞めればよい
- 好きなことして生きよう
- 会社勤めのまま変化しないとこの先やばい
僕自身も会社を辞めようかと何度も悩みました。(今も)
これらの生き方でも良いと思いますが、選択できないことには必ず直面するでしょう。
そのための準備期間としての今があるのかなと思っています。
選択できない会社員に不自由さを感じていますが、不自由だからこそ成長できることがあるのだと教えられました。
くよくよしないで、まず動く
いつまでも、落ち込んでいたら、上司の立場から見ても、つきあいにくい部下となってしまうことを忘れないこと。p201引用
くよくよしてはいけないと分かっちゃいるけれど、難しいですよね。
僕自身も、落ち込みやすいので、良く分かります。
ただ、落ち込んでいるときって、ろくな考えをしません。
何も生まないことを悶々と考え続ける地獄のような時間になってしまいます。
本書では、「具体的な実践を続けていれば、報われる」とあります。
悩んでいる暇があったら手を動かせ!と自分に言い聞かせながら、やってみようと思います。
【上司と親は選べない】まとめ
今回は、「上司と親は選べない」を読んでみての感想を書きました。
人間関係の悩みは、ほとんどの人が持っていると思います。
そんな悩みを少しでも軽くすることができる本です。
ぜひ読んでみてください。
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